健康リテラシー

20~50代、現役世代の身体活動・運動不足が健康寿命を脅かす

運動不足 
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厚生労働省が調査している「国民健康・栄養調査(H26年度)」によると、男性の1日当たりの平均歩数は7,043歩、女性は6,015歩で17年前と比較すると約1,000歩も減少していることが分かりました。現在はICTの目覚しい発展により、仕事でもプライベートでも必要な情報の収集やモノの購入等はスマホ1台あれば簡単に出来てしまう時代です。そうなると、日常的にどうしても歩く時間の減少や身体活動量の低下を招いてしまいますが、あなたはちゃんと運動できていますか?

20~50代の働き盛り世代の運動不足が顕著

身体活動のなかでも、健康や体力の維持・増進や楽しみといった目的をもって、余暇時間に行うものを「運動」といいます。下図は「国民健康・栄養調査(H26年度)」のうち、年代別の運動習慣者の割合(男女別)を示しています。いわゆるシニア世代の運動習慣者については比較的多く、この20年ほど減っていません。現役を退いた後の「健康リテラシー」は高まっており積極的に運動を取り入れて過ごしていることが伺えます。

しかし、20~50代の現役世代では、運動習慣者の割合が低く、過去20年ほどでさらに減少していることが分かりました。これは、忙しく働いている人ほど運動のための余暇時間を確保することが難しいからと推測できます。自身の経験から言うと、「日々習慣的に運動を取り入れること」の重要性をなんとなく理解してはいるものの、例えば10分/20分/30分/60分の隙間時間があった場合でも、運動のために時間を割くよりも、沢山の仕事の山を片付ける方に使ってしまうのです。

運動習慣割合男性

生活習慣割合女性

身体活動・運動不足は、徐々にあなたの体を・・・

そもそも、なぜ運動不足を解消しなければならないのでしょうか?

それは、身体活動・運動不足は、喫煙、高血圧に次いで、非感染症の病気による死亡を招く3番目の危険因子だからです。「仕事が生きがいの中年太りサラリーマンが知るべきメタボの行く末」でもお伝えしましたが、身体活動量が減ると消費エネルギーが減少するので肥満が起こりやすくなります。いわゆるポッコリお腹の内臓脂肪型肥満になると「高血糖、高血圧、脂質異常」を起こしやすくなり、最悪の場合は動脈硬化から「脳卒中、心疾患、糖尿病合併症」になってしまうことがあります。

仕事が生きがいの中年太りサラリーマンが知るべきメタボの行く末

生活習慣病だけでなく、様々な健康に悪影響を及ぼす

WHO(世界保健機関)が定義する健康とは、「身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが良好な状態」です。私も40代になり体力の衰えを感じ始めている今日この頃ですが、身体活動不足で起こるのが足腰の筋力の衰えではないでしょうか。骨がもろくなる「骨粗しょう症」や転倒、骨折も起こしやすくなると「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」という、運動器の障害によって移動機能が低下した状態になってしまいます。

ロコモは、高齢者の問題だと思われていますが、男性では50代、女性では40代から注意が必要になってくるそうです。若い頃から、運動する習慣がない人は、自分が思っているより早く足腰が衰えてくるためです。

また、身体活動の低下はその他にも、認知症やうつ病の発生率にも影響を与えるといわれています。座って行う作業やテレビの観賞時間が長いほど認知症やうつ病の発生が増加し、運動や身体活動量が増えると発生が減ることがわかっています。

それでは、あなたの身体活動量が問題ないか以下のフローでチェックしてみてください。

身体活動量のチェックフロー

体を動かす時間を1日10分間増やす取り組みが「+10」

身体活動量を増やす施策として、厚生労働省が提唱しているのが、「+10(プラス・テン)」です。10分間の歩行は約1,000歩です。もし、健康に気を遣う必要がないと思っている人、気を遣うのが面倒だと思っている人は、貴重な10分を歩行に使おうとは思わないでしょう。

国立健康・栄養研究所が導き出した分析では、「+10」によって「死亡リスクを2.8%」「生活習慣病の発症を3.6%」「がん発症を3.2%」「ロコモ・認知症の発症を8.8%」低下させることが可能であるそうです。

あなたも、いつ健康で何も問題ない状態から、危機的な状態に追い込まれるか分かりません。私は健康ファースト思考に変えて仕事をするようになりましたので、健康(例えば脳の活性化のため)のために毎朝一駅前で降りてウォーキングして通勤することが、自身の仕事の効率を上げることに役立っていると実感しています。

ですから、長い目で考えてみると、貴重な10分を仕事に使うより、健康(運動)のために使う方が合理的だと思います。

「+10」が必要な、忙しすぎるサラリーマンは、通勤ウォーキングから始めてみてはどうですか?

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最後までお付き合い有難う御座います。
それでは、また次回。
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