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むし歯や歯周病の予防に重要な”プラークコントロール”とは?

プラークコントロール 
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あなたの歯は”健康”と言えますか?

厚生労働省は、生涯にわたり自分の歯を20歯以上保つことにより健全な咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活をすごそうという8020(ハチマル・ニイマル)運動を1989年から提唱・推進しています。

もう30年近く経つのですね。ちなみに、2011年の厚生労働省の調査によると、この「8020」を達成している80歳は推定で約38%とされ、達成割合は増加しているようです。一方で高齢者人口は増加しているので、達成していない人数も増加していることになります。

この8020運動は高齢者に限った取り組みではなく、子供の頃から生涯を通じて歯を大切にするという意識を持ち、毎日のセルフケアと歯医者さんでの定期チェックを心がけることが重要なのです。

歯の喪失原因の約90%が虫歯と歯周病ですから、この2つをおさえたほうが良いでしょう。

虫歯を防ぐポイントはプラークコントロール

大人の歯の数は親知らずを含めて上下16本ずつで計32本親知らずのない人は上下14本ずつの計28本が標準の本数です。厚生労働省によると、50歳以降になると平均的に2年に1本強の歯が喪失しており、60歳ですでに歯の本数が約18本と80歳目標の20本を2本下回っています。さらに、80歳以上の1人平均現在歯数は4.6本となっているようです。こうした状況から、歯の喪失が急増する50歳前後の人に対するより身近な目標として60歳において24本以上(約86%以上)の自分の歯を残すことにしています。

歯の二大疾患といわれているのが、むし歯と歯周病です。むし歯は年齢を問わず発症するため、成人の約90%以上は一度はむし歯になったことがあるそうです。しかし、近年子供でむし歯を持つ人の割合は減少しており、これは地域や学校における歯科検診や歯科保健指導の進展による意識向上が影響しているようです。

それに対し、近年大人、特に高齢者にむし歯を持つ人が増えているのです。これは、以前よりも歯が残るようになったため、その歯がむし歯になったり、治療済みが再発したりしているようです。なお、大人のむし歯は、歯と詰め物やかぶせ物との境目と、露出した歯の根本に発症しやすいのが特徴になります。この部分は噛む力が繰り返しかかり、段差が隙間が出来やすいため、この隙間にプラーク(歯垢)がたまることで、むし歯菌が侵入し、詰め物やかぶせ物の内側でむし歯が進行するのです。

歯の表面に付着する「プラークは細菌の塊」です。自分の歯の表面を爪でこすって、爪に付く白色または黄白色のネバネバしたものがプラークです。この中のむし歯菌が、食べ物の中にある糖分を摂取して分解するときに出す酸によって、歯が溶かされるのです。

そして、プラークを取り除くプラークコントロールには、毎日の正しい歯磨きが重要です。

正しい歯磨きの3つのポイント

  1. 葉の1本1本を意識して歯の外側も内側も磨くこと。1本ごとに歯ブラシを20~30回程度数ミリ水平に小刻みに動かしてプラークを取り除く。
  2. 歯と歯肉の境目を意識して磨くこと。歯と歯肉の境目にある溝はプラークが溜まりやすく、歯肉を傷つけないように弱い圧力で磨く。
  3. 歯と歯の間の磨き残しを防ぐこと。歯と歯の間にはデンタルフロスや歯間ブラシを併用する。歯ブラシだけでは除去できない歯と歯の間のプラークを取り除く。

初期の虫歯は治る!?

むし歯菌は、糖分を分解して酸を出すことで歯を溶かします。唾液には、カルシウムやリン酸が含まれており、溶けてしまった歯の表面を修復(再石灰化)するという働きがあります。初期のむし歯は、歯の溶け始めで穴があいていない状態です。プラークコントロールとあわせて、フッ化物を歯に直接塗ることで、効果的に再石灰化を促進できるのです。

歯周病もプラークによって悪化していく

歯周病は歯と歯肉(歯茎)の境目にある溝の中にプラーク(歯垢)がたまることで歯肉に炎症が起こる病気です。歯周病の初期段階である歯肉炎は、歯と歯肉の境目にある溝が深くなって歯周ポケットが出来てしまう状態です。

歯肉炎を放っておくと深くなった歯周ポケットにプラークがさらにたまり炎症が広がり、歯を支えている歯槽骨が破壊されていくのです。健康な歯肉はピンク色で歯と歯肉の境目が引き締まっていますが、歯周病になると歯肉が赤く腫れて歯と歯肉の溝が深くなって出来た歯周ポケットの中にプラークや歯石がたまっていくのです。

歯周病は、痛みをあまり感じないまま徐々に進行していくため、気づかないうちに歯を支えていた歯槽骨が破壊され、土台を失った歯が自然に抜け落ちてしまうこともあるようです。実は、歯を失う原因として多いのはむし歯よりも歯周病だと言われているのです。

歯周病の自覚症状割合

歯周病の自己チェック方法

次のうち、1つでも当てはまると黄信号です。毎日の歯磨きをもっと意識してください。歯医者にチェックに行きましょう。

  • 歯肉に赤く腫れたところがある
  • 口臭が気になる
  • 歯肉が痩せて下がってきた
  • 歯間にものが詰まる

次のうち、3~5つ当てはまると赤信号。すぐに歯医者に行きましょう。

  • 歯磨きのときに出血する
  • 歯がグラグラする
  • 歯の回りから膿が出たことがある
  • 歯が浮く感じがある
  • 45歳以上
  • 喫煙者
  • 妊娠中
  • 糖尿病

歯周病のリスクを高める5つの生活習慣

歯周病は生活習慣病のひとつだとされていますので、以下の5つの項目をチェックして該当する方は、これまで以上に意識してプラークコントロールをしましょう。

  1. 甘いものを好んで食べる人
    • 砂糖がプラーク材料になります
  2. 口呼吸する癖がある人
    • 口内が乾燥し、唾液の働きを低下させます
  3. ストレスが多い人
    • ストレスによって免疫力が低下します
  4. 食事が不規則な人
    • 栄養のバランスが偏り、免疫の働きが低下します。歯磨きのタイミングがずれる。
  5. タバコを吸う人
    • ニコチンや一酸化炭素が免疫の働きを低下させます。また血管が収縮して歯肉が硬くなるので歯周病に気づきにくく、治療しても回復も遅くなります。

以上、今回は歯の健康についてお伝えしました。
私も毎日の歯磨き+デンタルフロスの併用を実践しています。
あなたも是非!
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最後までお付き合い有難う御座います。
それでは、また次回。
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