職場でモラハラ被害者になってしまう人間は、いったいどんなタイプなのか?気になるところだと思います。
これまで、職場で被害者にならないのは、「調子の良いやつ」、「加害者に加勢するやつ」、 もしくは「言い返すやつ」が該当すると伝えました。
では、私もそうだった、被害者になってしまうタイプとは・・・
モラハラ被害者は、メランコリー親和型の性格
モラハラ加害者にとって理想的な被害者は、”良心的で罪悪感の持ちやすいタイプの人間(自分が悪かったのではないかと考える人間)”です。精神医学的には「メランコリー親和型」に分類されるそうです。これは、仕事でも人間関係でも秩序を愛し、周りの人々に献身的に奉仕し、他人からはあまり奉仕を受けないタイプの人間です。
職場では、以下のようなタイプになります。
- 人よりも多くの仕事を引き受けてしまい真面目にこなそうとしてしまう人
- 他部署の人との摩擦や衝突を避け、誠実で親切な対応で困難な仕事を乗り越えようとする人
- 社内のマニュアルや規則を重視することに拘り、臨機応変な対応に引け目を感じてしまう人
このメランコリー親和型の性格を持っている人は、会社の中ではマニュアルや規則をしっかりと守るため周囲からの評価は良くなります。几帳面な正確で責任感が強く、他人に気を遣うため、ストレスを溜め込みやすいことから”うつ病”にもなりやすいと言われています。
素直すぎる性格が罪悪感を生んでしまう
職場のモラハラ被害者は、素直な性格で人の言うことを信じやすく、性善説であってほしいと願うような性格です。普通だと思うのですが、加害者となる人間が、心底から破壊的な人間であることを想像することが出来ないばかりか、悪意を持って他人を操ろうとするなど考えもしないのです。素直な人間が、警戒心の強い人間に心を開いた場合、警戒心の強い方が権力を持ってしまうのは当たり前です。
そして、仕事上でも加害者の横暴な振る舞いを理解しようとし、かばうようになってしまいます。しかし、加害者は被害者の気持ちを理解することはありません。
あるとき、モラハラ上司が社内の会議中に参加者と衝突してるときがありました。私が丁寧なフォローを入れて参加者を納得させた場面がありましたが、後から「あんなフォローいらない、飼い犬に噛まれた気分になっただけだ。俺のやり方が嫌な奴がいたら会社を辞めればいいだけだ。」と言うのです。被害者となる人間は、そう言われてしまうと、加害者の要求を理解して、罪悪感まで覚えてしまうのです。モラハラ加害者は、被害者の素直すぎる性格を悪用して、どうやって罪悪感を持たせることが出来るかを常に探しているのです。
なぜ、被害者は長い間モラハラ行為を受けてしまうのか?
モラハラ被害者は、場合によってはかなり長い間、加害者のハラスメント行為を受け入れてしまいます。元来、被害者になる人間は活力に溢れているタイプだからです。自分の力で相手は変わるのではないかと、不可能なことに立ち向かってしまうのです。それも被害者の弱点のひとつであり、自分が強い人間で、必ず相手とうまく出来ることを証明しようとするからです。
しかし、加害者はその気持ちを利用するのです。被害者は自分が近くでサポートしていることは、自分にとっても会社にとっても価値があることだと感じるようになるのです。そう思って、加害者の言いなりになっていくと、とても危険な状態になるのですが、被害者はそれには気づかず、さらに努力をし続けてしまい、長い間モラハラを受けることになるのです。
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最後までお付き合い有難う御座います。
それでは、また次回。
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