モラハラは、加害者が「相手を惹きつける」ところから必ず始まります。ターゲットになった人物は、巧妙な操作に騙されることで被害者になっていきます。
逆に、この段階で「惹きつけられなかった」のであれば、その人間は被害者になることはないのです。ではどうして?
加害者から離れられなくなる
モラハラ加害者が、「相手を惹きつける」という行為は、相手が自分から離れられないようにするということです。
前回のブログで説明しましたが、
モラハラ加害者は、自分に好意を持って、 いいイメージを抱いてくれている人間を見ると、 嘘をついたり、現実を歪めたりして、相手も気づかないうちにその心をつかむのに成功します。
それは、例えば不幸な子供時代を過ごしたとか、才能を認められないだとか、自分が不遇だということを匂わせて、相手に「守ってやりたい」という気持ちを起こさせたりします。
私の場合、
我々現場サイドの人間が知らなかった(知りえるはずのない)話を、 得意げに教えてきました。専門用語を多用し、 自分は何でも知っているかのように話すのです。海外の経験などを、 当たり前のように話す姿は、あきらかに自慢話でしかないのですが、 私自身も特別な講習を無料で受けているような錯覚に陥ってしまったのです。 最初のうちは無償奉仕のように与え続けるのです。
また、上司は、 ここまでの地位を築くのに順風満帆ではなかった。浪人や留年を重ねて一流大学を卒業して、 この地位を誰よりも実力で勝ち取ってきた。上になればなるほど孤独になっていくと私と2人のときに嘆くことがあったのです。
このように、 私が「なんか、ちょっと可哀想だな」という 気持ちを起こさせること、惹きつけるという行為自体が、実は 自己愛的でもあり、自分に魅力があると思いたいためだけでもあるのです。
なお、 上司は私を惹きつけようとしますが、 自分のほうは決して惹きつけられることはありません。私が自分の足りないところを 補ってくれる存在という考え方はなく、自由な意思を持たせると”厄介な存在”と考えるのです。
したがって、私が心を許してしまった後は、次の攻撃が始まって始まっていくのです。目的は、私を自分の手足のようにするためだけです。そのためには、 私のアイデンティティを破格して 自分と同一化させる必要があるのです。
あなたは、このように考えたことはありますか?
「上司だったらどう考えるんだろう」
「上司がこう考えているから、みんなもこうやってほしい」
自分の意思がなくなっていくと、 相手から離れられないようになってしまいます。危険な兆候ですので気をつけてください。
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最後までお付き合い有難う御座います。
それでは、また次回。
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モラハラ上司の手口(2)自主性を奪う